六番目

「こ、こちらシャア…が、ガルマ聞こえているか…」
「はぁーい、聞こえてますよ!……ってどうしたんだシャア!?」
「とべちゃんが……」
「ん、とべちゃんがどうかしたの?」
「とべちゃんが……りっ君とラブラブだYO!!!!」
「えぇぇぇぇぇぇぇ??????」

今なにが起こっているか簡潔に説明しよう
まず、自治会長のしずなが事の発端
「リクの様子がおかしい、済まんが様子を見ていてくれんか?2日ほど」の頼みを受けた副会長は……
「じゃあさ、なるべく目立たないようにさ、りっ君の尾行を2日間ぐらいしてほしいんだけど……」の頼みを庶務(神)は……
「なんなら、先輩に頼んでみようか?そう言うのに乗りそうな先輩知ってるからさ」と親友則人に頼みつけ、それが現在に至り……尾行をしていた美野里と百合の現在状況にいたる

「どう言うこと?完結に説明頼む!」
「もも先輩ほどは無理だけDO!……実はですね、頼まれたとおりに尾行していましたRA!なんと!農業科の寮の裏まで来ましTE!ですね……ちょっと覗いてみると、なんととべちゃんがりっ君と……ブチュっと愛の接吻を見せ付けられましTE!ですね……それで2人はどこかに消えてしまい……現在MEたちは行動不能なのですYO!」
「長い!……まぁ、でも大体の状況は分かった……一度帰還してくれ!」
「了解」
通信機の通信を切ると美野里は「かえるんだZO!」と言って百合の手を引っ張る
百合は引かれるままに歩いていく「そんなにショックなのかYO!YOUには?」と指差して聞く
「だ、だってあんな目立たない卜部先輩までもがキ、キスを……」
「そんなにキスしたきゃ、その辺の奴にたんでみなYO!YOUなら誰でもOKしてくれるZE?」
「べ、別にそう言うわけじゃないもん!」と言い美野里の腕を振り払うと足早と歩き出した
「……まってくれぇ!」と言いながら美野里も追いかける


「誰ですかとべちゃんて?」
副会長は神に事を説明していたが人の名前を覚えるのが不得意な彼は『とべちゃん』と言われてもピンとこない……
いやおそらく彼じゃなくともほとんどピンと来ないであろう
「とべちゃんとはですね、我が自治会の第3書記『卜部留美』の事でして、普段は非常に暗く、滅茶苦茶暗いのですが……妙にオタク系話題に強いと言いますか……オタクと言いますか……まぁ、可愛い子ではあるのですが……」
「そ、そんな人居たんですか?」
「とりあえずは居るんだけど……でもね、おかしいのよ、とべちゃん今日学校来てないし……」
「それは生霊なのではねぇーですか?」
やっと戻ってきた美野里とご機嫌メッチャ斜めの百合
「い、生霊……」とだけ呟きももかは椅子ごと倒れる
「ダメじゃない!みのりん、霊とか怖いに連想される単語を言っちゃ」
「ごめん」と言いながら舌を出し、その後すぐに敬礼する
「シャア帰還した」それに続くように「ご苦労だったなシャア」とガルマ……もとい、副会長も敬礼を返す


「なに!リクが卜部と?」
相変わらず男口調の兄貴は手を止め、立ち上がる
「どこ行くんの兄貴?」
「奴に問いただす!」
「待ってよ兄貴!いくらりっ君が番犬だからってそれはちょっと……」
「そう言うわけではない、あいつには別に彼女が居るんだ」
「えぇぇぇぇぇ!!!!」
「……だからいって来る!」
そう言って会長は自治会室を後にしたが、僕にとったらそんな事がどうでもいいんだ
今僕は、かなり危険な状態……この学校に来てから不幸の連続だ

「お、お前……」と体を震わせながら指を指す百合
「許るさなぁい!」
「ま、まって!あれは事故で…その…」
今にも飛び掛って来そうな百合を何とか説得しようとするが
「うるさい!覚悟しなさい!」とまったく取り合ってもらえない
「おっ!あれ海虎だ」
「本当だ……あいつ終わったな……」
「ああ、病院送りじゃ済まないかもな……」
ああ、なんてこったマジでやばい……と思ったがどうしようもない……一緒に居たはずの美野里の姿は無い
「おぉーい、海虎がまたはじめるぞ!」
なに叫んでんだよ!こっちのみになれ!と心の中で叫んでみたが意味はない
じりじりと距離を詰められていく…なぜだ!身長はよりも滅茶苦茶小さいのになぜ動けない!と心で叫ぶが体が言う事を聞かない……まるで蛇に睨まれた蛙のように
「うりゃぁ!」と言いながら向かってくる……


「おいリク!どう言うつもりだ?」
「お、お嬢様……誤解です!単なる誤解です!」
「ほう!言い訳が言えるのか!これだけの証拠がありながら!」
「……」
「ふん!見損なったぞ……」
「話だけでも…」
「くどい!」
リクの部屋(寮)に乗り込んだ会長ことしずなは、リクに説明の暇すら与えず叱り飛ばしていた
「すみません」
「謝るなら、2人に謝れ!」
「はい……」
そう言ってリクは全速力で部屋から飛び出していった


おまけ!
百合「八つ裂きにしてやる!」
神「ま、待ってくださいよ……さぁー次回僕の運命はどうなるのか……」
リク「はぁー、次回はこそははっきり言います」
しずな「お前らにしゃべらせておくと会話が訳分からなくなるな…」
神「次回をご期待ください!」

  • 最終更新:2009-10-15 19:54:02

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