七番目

前回のあらすじ
自治会『卜部留美』との恋愛疑惑のある会長の番犬『黒田リク』そんな彼は「それは誤解だ」と必死に話し合おうとするリクだが、少々頭に血が上った会長には取り合ってもらえず、成り行きで謝りに走り出してしまった……
同じ頃、偶然の事故から『海虎百合』の怒りを買ってしまった『三浦神』は廊下で戦闘発生
野次馬の集る中、神はこの窮地から脱する事は出来るのか!
2人の青年の運命は……


「すまん、突然呼び出したりしてしまって」
会長に言われるまま謝りに来たが状況が分からない留美に一通りの説明をすると
「……私が悪いんだよね……会長には私からも説明する!」と一緒について来てくれた
「全然平気……でもまさか、見ている人が居るなんてね……」
少々大きめな眼鏡に短い黒髪の少女は、恥ずかしそうに小さくなる
「そうだな……」

その頃、もう一方は……
「いい加減、覚悟しなさい!」
「お願いです!許してください!」
向かってきた百合の攻撃を間一髪で回避した神は愚かにも反撃をしようとした
「やられる前にやる!」
全力で手加減しての足払い……しかし……
「とりゃぁ!」と飛び上がり神の足をかわしそのままとび蹴り
「えっ!」と気付いた時には廊下の壁に打ち付けられていた
「このぉ!」
負けず嫌いの神は相手が女子にもかかわらず思いっきり蹴りを繰り出す
「いい加減に……しろぉ」と蹴りを回避して、足払い体制を崩して倒れこむ神
「かぁくぅごぉしろよぉ……」
「(さっ、殺気…)ま、待って!」
「問答無用」
さすがに周りの野次馬が騒ぎ始める
「おい!誰か大竜呼んで来い!あいつを止められるのは大竜だけだ!」

それから、勇次が来るまでの数秒間、神は恐ろしい恐怖を味わう事になった


場所は変わり自治会室
「……って言う事なのですが……」
「そうだったのか……しかし、キスは何なんだ?」
「キ、キス?…それはあの2人の勘違いです」
「勘違い?」
「はい」
「そ、そうか……ならいいんだ……すまないな、へんに怒ったりしちまって」
「いえいえ」そう言ってリクは帰っていき留美は自分の机に座った
「兄貴、ちょっと面白く無かったですね」
「そう言う事を言うもんじゃねー……何事もなかったらそれでいいだろう?」
「そうですね……」と鈴が言うが何か不服そうだった

***

そして何事なく時は流れ6月1日……僕は入学してからの一ヶ月と半月……何か大事な事を……
「おい!聞いてるのか、神?」
「あっ、はい!」
僕は仕事のやけに多い自治会に入ってしまったせいで大事な事を忘れていた……僕がここに入った目的は……そう!
「……であるわけだが……この馬鹿げた企画を実行しようと思う奴、手へ上げろ」
「な、何の話でしたっけ?」
隣に居たももか先輩に聞いてみると「わかんない……」と返事が返ってきたので今度は鈴先輩に聞いてみた
「あれぇ?みう君聞いてないの……実はね、サッカー部と野球部、陸上部の提案で全校対抗運動会をやりたいって申し出があったの」
「う、運動会!」と思わずももか先輩とハモってしまった
「そこ!うるさいぞ」と兄貴から注意を受けるが今はそれ所ではない
「会長…それって…まだ決定してないですよね……」
「ああ、そうだが……」の言葉に安堵の息を漏らす、しかし、これがまずかった
「なんだ、そんなうれしそうな顔して……あ、そう言うことか……」と言うと兄貴の顔は見る見るうちに……笑顔に……
「ど、どうしたんですか?」「どうかしたんですか?」とまたもももか先輩とシンクロしてしまった
「いやぁな、気まぐれで……決定!鈴書け!」とすごい勢いで兄貴「はい!」と鈴先輩……その後の行動はめちゃくちゃ早かった
あっという間に決定して、先生に提出……するとあっという間にOKを貰い運動部の人たちに報告……そして決行は2週間後……に決まり……
「はぁ……」
「どうしたんだ?お前……」
「お前は運動会やじゃないのか?」
「俺か…俺は……やだけど兄貴が決めた事は絶対みたいな物だからな……」とものすごく嫌そうな顔でパソコンに熱中している
「すごいなお前……」神は正直この男の考えている事は分からないと思った


廊下を歩く2人……危険度MAXの低身長娘『海虎百合』と同じく見た目危険度MAXの『大竜勇次』……
「ねぇねぇ?」
「何だよ……夕飯は、ご飯にカレイの煮付けとその他もろもろ……だが?」
「わかっているじゃん……買出し行くんでしょ?」
「ああ、行かないと材料ないし……それに今日は『アレ』が帰ってくるしな」
「普通にお母さんって言えばいいのに」
「違うんだよなぁー……なんて言うか、違和感を感じるんだよ……」
あまりに真剣に言う勇次に
「なにそれ……ばっか見たい……まぁーあんたはあほ犬だけどね……合体して馬鹿アホ犬……あはははは!」
と噴出して笑う百合
「な、なにがおかしいんだよ……」
「だ、だって…馬鹿アホ犬だよ…あはははは!」
「……なにがおかしいんだか分からんな……」
この2人は後にして……


「か、勧誘?」
「そうだ…さすがに6人でここをやっていくには大変だからな……じゃ、頼んだ!」
「えぇぇぇぇぇ????」と驚こうがもう無駄……仕方がなく片っ端から声をかけていく事20分……

「やだ!」
「遠慮しときます」
「ざけんな!」
「や、止めときます!」

と片っ端から断られていく
「どうすっか…」と歩いていると先ほどの2人に遭遇
「や、やばい……」と思うが運命は皮肉……百合と目が合ってしまった
「お、おまえぇ……」と今にも光りそうな瞳でこちらを睨む
「止めとけよ……また自宅謹慎になりたいのか?それとも単位を落としたいのか?」
「うぐ……分かったわよ……」と拗ねてそっぽを向く
「悪いな…こいつは前からこんなだから…」
「そ、そうなんですか……」こんなに可愛い顔しているのにと神は思った……そしてふと、この2人ならと期待するが……
期待はするだけ無駄だと…自分に言い聞かせる…でも、とりあえずと思い
「あ、あのぉ、もしよかったら自治会に入りませんか?」
「……遅くならないならいい……なんか、断るのが悪そうだしな……」
やばいこの人顔に似合わずめちゃいい人だ……と思った
「お前はどうするんだ?」
「わ、わたしは……」なかなか悩む百合……その時……
「どうしたんだYO?悩みは美貌の敵だZE!」と両手でビシッとポーズを決める美野里
「みのりん……」
「YOUどうした?」
「それがね……耳貸して……ごにょごにょ……」
「OH-わかったYO……じゃあ、私も一緒にはいてやろうじゃない!」
「あー待って……それは止めてみのりん」
「なぜ?」
「いいじゃんか、入れてやっても……なぁ?自治会?」
「ええ、まぁ……」
「だろ、じゃあ百合も入いれよ」
「……あんたは都合いいかもしれないけど私は……物々……」
「はいちゃおうZE?ゆりりん?」
「わかったわよ、私も入る!」
「よし決まり!……じゃあ、宜しくな自治会」
「ああ、はい…」
そして3人は何事もなかったように去っていった
「3人も誘えばいいだろう…」

しかし、神のこの甘い考えが更なる悲劇と幸福を呼ぶ事になるかもしれなかった……


おまけ
神「僕の当初の目的……」
百合「なに落ち込んでんの……馬鹿みたい……」
勇次「言いすぎだぞ百合」
百合「はーい」
神「妙に素直だな……ところで海虎先輩、身長はおいくつd……」
百合「死にたいのか!お前!」
神「い、いえ……め、滅相もございません……」
美野里「なんだかよくわかんないGA!次回をお楽しみにしてくださいYO!」

  • 最終更新:2009-10-15 19:55:33

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