三番目

翌日、青年は言われたとおり自治会室に向かった……しかし、正直気乗りしなかった…
「来てしまったよ…」
青年は力を込めて扉をスライドさせる
ガラガラガラ!

扉は素直に勢いよく開いてしまった…しかし…
「…あれ…だれも居ない…」
青年はしばらく部屋の中を探索していた…
「すごい部屋だな…」
その部屋はまるで使用者の机が如しだった、あるものはキレイに整えられ、またある者は趣味に装飾されていたりと…
「ん?」
青年は奥に扉が二つあることに気付いた
片方は白く目の高さにガラスがあり扉の中からカーテンがされていた
もう片方は黒く、変なオーラが出ていた
「…だれか…居るかな…」
青年はなんとなくカーテンのされていた扉をスライドさせた、しかし…そこで見たものは…
「あ…」
「あ……し、失礼しましたぁ!」
青年は扉を勢いよく閉めたその直後
「キャァァァァァァ!!!!」
と言うものすごい悲鳴が響き渡った…
そう、青年は現第2会計『三笠ももか』の着替え姿をもろに目撃してしまった


青年は、現在窮地に立たされていた…悲鳴を聞き飛んできた新聞部の『柏谷裕樹』と『棟方水面』に事情聴取されていた…
「あーそう!あくまで白を切るつもりね!」
水面は独特の青髪を振り払うと手に持っていたメモに何かを書き足した
「……誤解だって……別にそんなつもりじゃ……」
「ほう、みんなのアイドルももかちゃんの着替えを覗くとは…許さん!」
すると裕樹は神青年の耳に顔を近づけて
「……何色だった?……」
「へ…?」
「…色だよ!パンツの…」
神青年は訳が分からなかった
「(こいつ…)見てないよ…」
神青年は顔をそらしてボソリと言った
もちろん嘘だが……
「くそ使えない…水面さんこいつ全然白状しませんよ…正直覗きに来たといえばいいのに…」
「そうよ!そもそも、あなたのことは調べ済なのよ…三浦神、現在1年、入学初日から遅刻をかまし全校生徒の注目を浴びた青年…」
「最低な調べ方ですね…おまけに誰でも分かりそうな事…」
「(プチッ!)」
どうやら神は水面の気に障ったらしい、水面は今までに無い顔で
「ふふ~ん…言ってほしいんだ…あなたの秘密…たとえばそれは小学三年生の夏休みのプールでの出来事…あなたは何食わぬ顔で…」
「待ってください!謝ります前言撤回!ごめんなさい!すみません!」
神は大きな声で水面の話を中断した
「もういいよミナちゃん…」
「あらいいの…もう許しちゃって…もも?」
「うん…だって、多分わざとじゃないと思うし…」
助かった…神青年はももかのことを見るとハッとした
「て、天使…」
規定の制服を白くした物を身にまとい桃色のフワッとしたショートカットのその子を見た時
神はそう思った……白い純白の羽を生やしそのまま自分を天国へ導いて行ってくれるんじゃ
ないかと思うくらい可愛い女の子だった
「ねぇそうなんでしょ、み、三浦君だっけ?」
「は、はい…」
神は近づいてきたももかのほのかな甘い香りに頭が回らなくなってきた
「あ、あの…」
「なに?」
「自治会のほかの人たちはどこに…」
「会長達なら、アメフト部のスケットにでてるよ、私は体力に自信が無いから行かなかったけど…」
そのせいでこんなことになっています…と神は思った
「もも、この子の処分はどうする?」
水面がきらきらと輝く
「う~ん、初回ってことで許しちゃおっかなぁ~?」
ももかは神をちらちら見ながら悩んでいる
「決めた…しばらく私の手伝いをしてもおっと!」
「ま…マジですか…それ…」
「まじまじ、おおまじ…いいよね三浦君?」
ももかの笑顔に打たれ神は易々とOKしてしまった

  • 最終更新:2009-10-15 19:51:07

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